日常に溶け込みすぎた方言に気付かないよねって話。
どうも、2回目の更新です。
そろそろこのブログでなんて名乗ろうかなとぼちぼち思っています。
最近セミが鳴き始めましたね。もう夏本番って感じしますが、朝起きてゴミ出しに行くときにセミが鳴いてると「あれ、もうそんな時期だっけ??」って思うバグが毎朝起きています。
もう八月なんですけどね。今年いろいろありましたし、もう一年の折り返し過ぎちゃってるんですよね。意味わかんないですね。(理不尽)
で、なんですけど。
今回は、私たちの身近に存在している「方言」についての記事を書こうと思います。
皆さん、普段どれだけの「方言」を喋ってますか?私は大学入るまで割と自分は方言を話さないほうだと思ってました。
それで、なんでこんな記事書こうと思ったのかってことなんですが、事の発端はこのツイートから・・・
【言語学調査】「ペンがつかなくなった」の意味
— からあげのるつぼ (@karaage_rutsubo) July 24, 2020
えっ!?「ペンがつかない」って言うくね!!!??
むしろ他になんて言うの??
これ個人的にはすっごく衝撃的なツイートでして、どうやらTLを見ていると、九州出身の方も結構方言であることに衝撃を受けているようでした。
当方、生まれも育ちも熊本でして、合っているかどうかは分かりませんが、標準語で言えば「ペンが書けない」(?)になるのでしょうか??
というように、実はわりと喋ってないようで実はこれ方言なんだって私が個人的に衝撃を受けたものを5つほど紹介していきたいと思います!!(今回ちょっと長めです)
1.「あとぜき」
今や、くまモンさんのおかけで割と全国的に知られた(ような気がする)方言ですが、これ熊本弁なんですよね。
街中でも結構な頻度で目撃することが可能です。
2.「広用紙」
よく学校で大きな紙に壁新聞とか作りましたよね。その時の紙ってお住まいの地域では何と言いますか?熊本ではこの紙のことを「広用紙」と呼びます。
しかし、
これの正式名称は「模造紙」と言います。
「模造紙」『ウィキペディア日本語版』,(2020年5月3日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%A8%A1%E9%80%A0%E7%B4%99&oldid=77346401).
また、模造紙自体もかなり多くの呼び名を持つこともありそのルーツを調べたら地域の特色が出るのかなって感じですね。
3.「からう」
「ランドセルをからう」この文が分かる人。これも方言です。
割と九州内でも意味が通る「からう」という方言。標準語で言えば「背負う」になります。(せおいやすいすい)
で、ここからローカルネタを。
よく、熊本の小学生の多くのランドセルにはこういうのが貼ってあります。
これ見たら大体「これさては鶴屋で買ったランドセルだな」ってわかります。
ちょっと古いCMですが、春先になると結構流れてるCMで、熊本の人はこのCMが歌えます(暴論)次も九州出身の人は分かるネタです。
4.「離合」
写真は拾い画で山口県にあるらしい交通標識なのですが、「離合」は西日本で確認される方言の一つです。(てか田舎で県道より道幅狭い国道ってどうなのよ)
運転免許を持っている方なら理解しやすいかもですが、車と車のすれ違いのことを九州をはじめ西日本では「離合」という言い方をします。
5.「つたい」
いや、「つたい」って何?「ばい」や「たい」なんかは聞いたことあると思われるかもしれませんが、熊本弁話者は時々こんなことを言います。
「今日、友達ん家でスマブラするっつたい」(訳:「今日友達の家でスマブラをするつもりだ」)
「はよ、宿題ばやらんといかんつたい」(訳:「早く、宿題をしないといけない」)
このように「~しようと思っている」「~するつもりだ」という意味で熊本の人は「~つたい」と言います。これ大学入るまで自分でも言ってることに気付かなかった方言の一つでもあります。
まとめ
このように方言は生活の周りに存在するものです。紹介したものの他には熊本の人は「~ですね。」を語尾に付けてれば目上の人に対して失礼じゃなくなるみたいに思ってたり(例:「頑張らんといかんですね~」、「気を付けんといかんですね」)といろいろ人の話す言葉に注目するのも面白いもんです。
最近では、方言が注目を浴びるなんてことがあります。しかし、世代によっては方言が変化し、ある方言を使う人がいなくなるというケースも見られます。たまには方言で人と話して「その方言ってなに?」という話題で話が盛り上がるのもいいかもしれませんね。
例えばこんな感じで、
うん、鹿児島弁には勝たん。
P.S. 島原半島の方言で「ガンバ」っていう方言があるんですが、この言葉は「ふぐ」のことを指してるらしいんですね。島原では昔からふぐを食べる風習があるらしく、その由来が「龕(ガン)(龕とは棺桶のこと)を用意してでも食べたいくらい美味しい」(龕ば→ガンバ)ということらしいです。名詞と格助詞の組み合わせがそのまま名詞として方言化するというのも面白いなと思いました(多分探せば用例はいっぱいあるのかも)